ターミネーター大好きやっちです。
恋愛オワコン時代が到来しています。
「恋愛は生産性が低い」
「独身(ソロ)社会がより加速していく」
などなど、世間ではいろいろと言われています。
しかしこれらは……
「平成までの恋愛が終わり」ということです。
僕はこういう「恋愛ってもう終わってない?」みたいな話が出るたびに、喜んでいました。
ようやく多くの人が気づき始めたのです。
「恋人」と称し、搾取対象を使ったマスターベーションである恋愛は終わりであると。
- セックスをするための恋愛
- 心の寂しさを埋めるための恋愛
- 経済的負担を相手も巻き込むための恋愛
- 付き合うまでを楽しむ恋愛(付き合えそうになったら別れる)
- 世間体を気にした恋愛(恋人がいることで自己肯定感を上げる)
スタンダールの著書「恋愛論」によれば、それは趣味恋愛にあたると考えられます。
私たちが「恋愛」と考えてきたことは、いつからゲームのようなものになったのでしょう。
これまではみんなヒマだった
なんで自分を満たすためだけの恋愛が「恋愛」と考えられてきたか。
僕からすると、それは恋愛ではなくただの異性を使った遊びです。
なぜこういうことが起こるかというとシンプルな話で、みんなヒマだったんですよ。
戦後間もなくは当然生きるのに必死でしたし、しばらくは人口が伸びていて、みんなそれなりにお金もありました。
いい大学に行き、大企業に入ったら結婚を考えるという、昔からの慣習を疑う人は少なかったんですね。
学校でも、好きになったからというより、ヒマだから恋愛に燃える人っていたでしょう?
そんな中でTwitterやFacebookなどのSNSの到来や東北の震災は、私たちの意識を変えました。
これらをきっかけに、みんな自分のやりたいことや大切な人との時間に命を使うことに目覚めました。
いつしか、恋愛の優先順位は下がりました。
女性は仕事や趣味にエネルギーを注ぐ人が増え、男性はまわりの結婚への強制力が薄まることで、結婚を考える人が減り、オタクが増えました。
そんなわけで、生産性の低い遊びの恋愛が終わりを迎えようとしているわけです。
本来の恋愛とは?
僕が使っている三省堂国語辞典によれば、恋愛の意味は以下の通りです。
男女の間の恋したう愛情
もうこの時点で、私たちが考えている恋愛はズレていることがわかりますよね。
ゲームではなく、愛情そのものです。
いつのまにか幻想となって育った、恋愛もどきの恋愛は平成に置いてきましょうということで、今度は頭を切り替えて、本来の恋愛を考えていきましょう。
ちなみに、「恋愛は生産性低い」と言われますが、生産性ってなんでしょうね。
労働生産性。
つぎつぎに作り出す性質。
ーー三省堂国語辞典
そのままの意味でとれば、つぎつぎに作り出す恋愛って趣味恋愛と変わらなくないか? ともとれるのですが、ちがう視点から見てみましょう。
「生産性の高い恋愛」と表現するならば、恋愛があることでつぎつぎと何かを生むことができることと考えています。
恋愛があるから時間を取られたり、お金が減ったり、精神的にも負担が大きいのでは? そんな意見があるからこそ、生産性に焦点が当たるのではないでしょうか。
これらの考えを持った人は、いわゆる趣味恋愛に時間を使ってきた人たちなのでしょう。
実は逆です。
恋愛があるから時間が増え、お金が増え、精神的に楽になるんです。
恋愛は時間が増える
恋愛といえばデートですよね。
あなたはデートの時間があるために、仕事や趣味の時間が減ってしまうと考えるかもしれません。
しかし、デートがあるために仕事や趣味に集中できるとしたらどうでしょうか。
3時間かけて作ろうとしていたプレゼン資料があったとして、それを1時間で仕上げるためにはどうすればいいか考えなくてはいけないかもしれません。
いつもであれば残業もしくは退社後に近くのカフェで仕上げていた仕事を、なんとか勤務時間内に仕上げようとするかもしれません。
要は、時間を生むためにどうするべきかを強制的に考えることになります。
日々ただでさえ時間が足りないと感じるあなたは、時間管理術について学んでいることでしょう。
しかし、いざ実行に移すとなるとなかなかできていないのではないでしょうか。
そこで、恋愛という大きなパワーを活用し、自分を時間管理せざるを得ない状況に追い込むのです。
恋愛の作用で、いつのまにか仕事ができるようになっている自分にも気づくでしょう。
なぜなら、逆算して何に時間を使うべきかを考えられるようになっているからです。
恋愛はお金が増える
誰かとつきあうと、お金が減ってしまうと考える人が多いようです。
デートでお金がかかるでしょうし、食事の機会も増えるでしょう。
記念日はプレゼントの交換もあるでしょうし、予期せぬ出費もあるかもしれません。
シンプルに考えて、自分のお金が減っていくような感じがしますよね。
これもまた、時間の考えかたと同じなのです。
自分、趣味、友人との時間にもお金を使うとしたら、恋人とのお金のことは天引きして考えなくてはいけないですよね。
ということは、お金の管理をしなくてはならなくなります。
お金管理のトレーニングができることが、お金が増える理由のひとつです。
そして、もうひとつあります。
お金がなくてデートができないというシーンを見かけますが、実はこの「お金のあるなしでどうする」という視点が肝となります。
お金がないと、楽しくないのか?
ということは、お金がないとその人とは一緒にいれないのか? ということになります。
もし恋人がいる人は考えてみてください。どうでしょうか?
お金がなくてもその人と一緒にいるだけで楽しいのであれば、お二人は結婚する可能性、もしくはずっと一緒に暮らせる可能性が高いです。
何もなくてもこの人と一緒にいたいと思うか? この基準はすごく大事なこと。
つまり、お金がなくても一緒にいたいと思える人と付き合うと、むやみにお金を使うこともなくなり、浪費癖が解消されていくのです。
気づけばお金が貯まっていることも。
恋愛は精神的に楽になる
恋愛は精神的な負担が重いので疲れる……。
そんな声が聞こえてきそうです。
ところが逆で、恋愛は精神的に楽にしてくれます。
苦しくなりそうなイメージがあるのは、自分のことしか考えていない人が多いからです。
自分の心が満たされないときは、愛する人に満たしてほしくてつきあってもらいますよね。
それをほったらかしにされたり、拒否されたりするから辛いんです。
つまり、恋愛が辛いのではなくて、自分の存在を認められない気がしたときに辛いんです。
あえて「気がしたとき」としたのは、自分がそう思っているだけで相手はそう思っていないケースがほとんどだからです。
同僚だろうが、家族だろうが、友人だろうが、自分が何かしてほしい意思を示したときに、そうしてもらえないときは辛くなります。
でも、人間関係で辛いことがあったとき、恋人って優しくしたりしてくれませんか?
トータルで考えれば、恋人といるときに辛いことがあったとしても、その時間以外の辛いことを恋人が受け取ってくれるのであれば、精神的には楽になっているんですよ。
支えてくれる人がいるというのは、幸せなことですね。
もちろん、精神的に負担にしかならない人は愛情とか関係なしに別れましょうね。
長期的で、生産性の低い関係で満足度が高い
100年AI時代において、これから共に暮らすパートナーを考えるとしたら、生産性低いのに満足度高いというのはポイントですね。
これから、益々この世界は便利になります。
便利すぎて、夢にまで見たあらゆることが実現可能になってくるでしょう。
楽しいこともたくさん増え、より刺激的な毎日が待っているかもしれません。
何より、刺激的な毎日が100年続くとしたら、とても長い道のりです。
そんな時代を共に生きる人を探すのであれば、何もしてなくても一緒にいられればそれでいい人が最高に幸せなことだと思います。
刺激的な日々の中で、さらに刺激を求めるような二人がどのような関係になるかは想像がつきますよね。
ネタが尽きたとき、つまらない毎日が待っているのです。
だからこそ、刺激がなくても楽しいと思える二人だからこそ関係を続けられるのです。
「そうは言うけど、そんな穏やかな人はもう結婚しちゃってるでしょう」
はい。おっしゃる通りだと思います。
では、結婚してなくて穏やかな人はどのように探せばいいのでしょうか。
穏やか
何も変わったことが起こらず、心が平静なようす。
いつも静かでおちついたようす。
ーー三省堂国語辞典より
結論から言いますと、結婚していない友人が早いと思います。
というのも、友人関係で穏やかな人って、ひとりはいますよね?
それで、「友人としか思えない」人というのが存在します。
そういう人は、友情と愛情の切り替えスイッチが働いていないだけの可能性があります。
最初から愛情が芽生えた人のほうがいいと感じるので、新しい出会いをつい求めてしまいがちです。
しかし既に距離の近い友人に愛情が芽生えることで、長く満足度の高いおつきあいができる可能性が高いです。
騙されたと思って、友人を恋愛目線で見てみてください。
恋愛モードでどこかに遊びに行ってみると、いつもとちがう景色が見えてくるはずです。
なんといっても、恋愛は、男女間の恋したう愛情ですから。