3回連続、嫌なことや悪いことがあると「いつも」になる

いつものスーパーマーケットの習慣

やっちです。

「あなた、いつも◯◯しているよね」

という言葉が日常であふれていませんか?

たまたま3回連続で、飲んだ牛乳を出しっぱなしにしていたとします。

これまでは年に数回、うっかり忘れてしまう程度だったのが、たまたま重なってしまったとき。

「あなた、いつも牛乳出しっぱなしだよね」と口に出していませんか?

 

 

「いつもそうである」と感じてしまうカラクリ

 

朝、バスで並んでいる人たち。

コーヒーを買うために寄ったコンビニの店員さん。

会社の同僚。

3日連続で出会ったなにかは、「いつもの日常」と感じるのではないでしょうか。

人は1日で出会った人、食べたもの、勉強したものなどおよそ7割のことを忘れてしまうと言われています。

ところが復習することで、脳は何度も行うことを「重要なこと」と認識し、記憶として定着していきます。

実はこの機能こそ、「あなた、いつも◯◯しているよね」を生み出す原因です。

忘れていない事象であるからこそ、記憶に残っており、いつもやっているかのように思い込んでしまうのです。

逆に、相手にとって良いことも記憶に残らないことがあります。

あなたが、いつも洗い物をさりげなく相手の分も片付けていたとしても、記憶に残らなければ「いつもやっている」に入らないのです。

 

 

都合の悪いことは記憶に残りやすい

 

多くの人が感じている通り、人は都合の良いことより悪いことのほうが関心が高いです。

当たり前ですが、自分の目に止まるものしか記憶に残せないので、ストレスになりえる自分が除外したい不都合な事象が目に付きやすいのです。

たとえば、理不尽なことや嫌味を言ってくる上司とはなるべく距離を取りたいと思うかもしれません。

家でも同じで、テーブルの上はなるべくきれいにしておきたい人は、汚れていたり余計なものを置かれるとストレスになります。

LINEやメッセンジャーでレスポンスよくやり取りをしたい人には、午前中に送った連絡が夕方に返ってくることがストレスになるかもしれません。

ストレスやネガティブ要素は自分の視界から消し去りたいと願うからこそ、悪いことは意識しがちです。

意識するからこそ、「いつも」そのことに注目するようになり、やがて記憶として定着するのです。

結果、「あなた、いつも◯◯しているよね」という会話が始まり、相手は「たまたま重なってしまっただけじゃないか」と言うのです。

 

 

家族で起きがちな「いつも」という言葉

 

家族ほど接触が多い人たちはいないでしょう。

「いつも◯◯である」がたくさん存在しているはずです。

そして、お父さん(お母さん)はいつもこうである、という思い込みがあるまま成長し、大人になってから両親と改めて子どもの頃の話をすると意外だったことがあるはずです。

逆に、両親が子どもについて思い込んでいたこともあるでしょう。

「人前でうまく話せることが優秀である」という定義が両親にあったとして、話すのが苦手な子どもは残念に思われるかもしれません。

しかし、「優秀ではない」と思って育ててきた子どもが、ノーベル化学賞を受賞したとして、話すのが苦手なことは関係がなくなるでしょう。

単に、話すことが苦手と感じるシーンを何度も見ていたことで、「この子は不器用である」とか「この子は社会人としてやっていけるのか」などの不安を勝手に持っていたにすぎないのです。

 

 

3回目なら、「この間も同じことやっていた」でいい

 

同じことが数回起こると、つい「いつも」としてしまいがちです。

しかし、1年など長い目で見てみると、週に何度もやっていることなのか疑問です。

「いつも」というのは、日常の中で毎日のように接するものを指します。

連続で起こったことに対しては、偶然なにかが重なってそうなっている、あるいはこれまで見えていなかった原因があってそうなっていることがあります。

その理由から、「この間も同じことやっていたよね」とまずは気づかせてあげることが必要です。

相手はそれを聞いて、意識している人なら「次やらないようにしよう」と反省するかもしれませんし、無意識の人なら気づくきっかけになるのです。

最初から、「いつも◯◯しているよね。いい加減にしてよ」など相手に非があると決めつけた言い方は反感を生みます。

自分は「いつも」と感じてしまったけれど、そうでない可能性があることを意識してみましょう。

先ほどお話したように、人は悪いところに目がいきがちです。

相手の良い部分である「いつも」に注目しつつ、感謝とともに相手への気になる点を話せたらいいですね。