結婚相談所で講師をしております、やっちです。
婚活をしている人の中には、心理テストとか自己分析ツールが好きな人もいるでしょう。
楽天O-netの結婚チャンステストやパートナーエージェントの婚活EQ診断をやったことありますか?
自分を分析するのにかなり優れもののようですので、試していない人は是非。
今回はこの、◯◯診断について気をつけるべき点に触れます。
婚活で自己理解は必須
「いい人が見つからない」
結婚相談所でそう思った人は多いでしょう。
それもそのはず、結婚相談所に登録する男性は、そもそも一般的に出会うであろう男性たちとはちがいます。
これまでの恋愛経験や、男性への印象などはすべて捨てるぐらいの気持ちでいいでしょう。
婚活市場には婚活市場のやり方があるのです。
たとえば、写真とプロフィールを充実させることは前提です。
ありのままの自分を見てほしいから着飾りたくないという人がいますが、婚活は就活と似ています。
就活は何十、何百という履歴書とエントリーシートから会ってみたい人を決めます。
婚活はどうでしょう?
スマホで写真とプロフィールをスクロールして、目に止まる人だけ詳細を見ますよね?
では、魅力的な写真とプロフィールの設定の仕方を勉強しよう! と思う方もいるかもしれません。
ただちょっと待ってほしいのです。
あなたは、一般的に見て魅力的な女性として見られたいわけではないはず。
あなただからこそ会いたいという人と出会いたいですよね?
とはいえ、自分らしさなんて自分でなかなか理解できるものでもありません。
そこでいよいよ、自己理解が必要になってくるわけです。
たくさんの質問に答えることによって、自分の特徴が具体的に見えてきます。
不思議なことに、自分のことが理解できると自分らしい写真やプロフィールというものがわかってきます。
自分らしさを具体的にできればできるほど、それに惹かれる人もピンポイントになってきて、「あなただから」会いたいと思う人がアプローチしてくれるのです。
自分のタイプを見極めるための便利ツール
ここで、自己理解に繋がるツールをご紹介しておきます。
あくまで一部であり、この世には優れたツールはたくさんありますが、有料のもの含め自分で触れたことのあるものだけお伝えします。
いくつかやってみてもいいですし、気に入ったものだけをやってみるのもいいでしょう。
まずは冒頭でも触れたパートナーエージェントの婚活EQ診断。
EQとは、心の知能指数と呼ばれ、自分の感情コントロールがどれだけできるか、そして他者の感情をどれだけ理解することができるかを起点として見るものと言われています。
有料ですが、自分の強みを発見するなら、ストレングスファインダー。
無料で簡易版を試すなら、リクナビNEXTのグッドポイント診断がいいと思います。
人の性格を9つの類型でとらえるエニアグラムもかなり細かく性格を把握できます。
Twitterでも流行りました、性格要素のうち特徴的な8つをハッシュタグ化するエムグラム。
世界初のAI人格診断テスト、Zelfium。
そして、私がセッションや結婚相談所で取り入れている自我を3つの心に分け特性を見るエゴグラムなど。
自分で自分を観察する、友人などに聞いてみることももちろん有効です。
いずれにしても自分がどういう人間なのかを把握することが大切です。
自分の何を知りたいのか
ツールの紹介をしましたが、自分の何を知りたいのかは考えておいたほうがいいでしょう。
たとえば、自分に強みなんてあるのだろうかと思うのであれば、強みを発見できるツールがいいでしょう。
コミュニケーションについて不安があれば、EQ診断がいいかもしれません。
心の状態や人との対話のクセを見るならば、エゴグラムがいいと思います。
テストや診断は、あくまで自分を見つめるきっかけとなるものです。
自分を理解するための万能薬ではないのです。
大切なことは、自分が把握している自分と、そうではない自分がいることへの気づきを得ることです。
何がうまくいっていて、うまくいっていないのか
自分の特徴を知るだけで終わっていませんか?
たとえば長所と短所を知るだけであれば、相手にそれを伝える会話はできるでしょうが、関係を作れるかはわかりません。
人との関係づくりにおいて、自分のどんな部分がうまくいっているのか。
あるいは、うまくいっていないのか。
ましてや、結婚を考えるようなパートナーを探す中で、自分の得意なフィールドでの関係づくりはどのようなものなのでしょうか。
機能として、うまくいっているもの、うまくいっていないものを整理することは、自分の価値を理解することに繋がります。
相手はあなたのどんな価値に惹かれているのでしょうか。
自分を知るとは、自分の特徴を知った上で、相手から見た自分を意識できるようになり、自分だけのコミュニケーションを見つけていくことなのです。
つまり、自己理解は、相手とのコミュニケーションで完成します。
自分の特徴を知るのは、あくまで前提なのです。
婚活で知るべき自分のこと
ツールを活用して、自分の特徴を知ることはできます。
しかし、本来の目的である相手との関係づくりにおいては、特徴を知るだけでは効果は薄いです。
自分の特徴は、相手にどのような影響をもたらすのかを考え、実際のコミュニケーションに繋げていくことで効果を発揮します。
自己理解は必要です。
ただ、それを活かせるかどうかは、もう一歩踏み込んで自分を見つめられるかにかかってきます。
過去の恋愛では、どんなコミュニケーションがうまくいき、逆にうまくいかなかったでしょうか。
自分の特徴が相手との関係づくりにどう影響してくるか、今一度振り返ってみましょう。