やっちです。
今日は多数著書を出版し、3ヵ月先まで予約の取れない心理カウンセラー、根本裕幸さんのセミナーに行ってきました。
テーマは「女性性」。
今回、20名以上の女性がいる中で、男性1人でしたね!
環境に適応しようと強くなりすぎて、自然を愛する心や、キュンと恋する気持ちを忘れていませんか?
女性性を高めるヒントを知ってくださいませ!
そもそも男性性と女性性って??
男性性と女性性とは、肉体的な性別とは別に、心理的・精神的な部分における「男性らしさ」や「女性らしさ」のことを指します。
一般的には、男性のほうが男性性が強く、女性は女性性が強いとされていますが、どちらもひとりの人間の中に存在しており、男女問わず誰しもが持っている感情です。
男性性に分類されるのは、論理性や、リーダーシップ、攻撃性、積極性、決断力などが一般的です。逆に女性性とされるのは、感情、やさしさ、包容力、柔軟性、共感性などです。
メディアでは女性性を高めることで、より素晴らしい恋愛を……的な神話が出回ってますが、根本さんは「恋愛とは別物」とおっしゃってました。見事な期待へのバッサリ感。
名前やその言葉の意味はどうでもよくて、僕が興味深かったのは、今は世界が女性性を受け入れている時代であるということ。
Appleが21世紀になって爆発的に売れている理由
世界のAppleが今のように誰もが知る企業となり、愛される商品を生み出し続けているのは、あるひとつのことが理由とのことです。
それは、「感覚で使う」ということ。
説明書を読んで使う必要などまったくなく、シンプルに感覚で扱えるものであるということ。
Apple社に習い、次々と他の企業が感覚で扱える商品・サービスを生み出していったのです。
世界が「感覚で使う」を受け入れるようになったことは、まさに感受性・感情の豊かさをシンボルとしている女性性を受け入れているということ。
世界は女性性を受け入れる時代になったということです。
男性性の時代から、女性性の時代へ
「リーダー像」のイメージがパッと浮かびますか?
パワー、肉体、論理的、自立、するどい、力強いなど、男性性のシンボルがそのまま当てはまる像をイメージした人が多いんじゃないでしょうか。
これが、これまで考えられてきたリーダー像です。
同時に、世界をつくってきたのは権力やパワーの象徴である男性性ということを示しています。
女性もリーダーになろうものなら、たくましくなる必要がありました。
女性性を抑制し、男性性を押し出す必要があったのです。
「女が惚れる女」という言葉が出るように、力強い女性リーダーが社会で活躍していますよね。
男性性を高めすぎるリスク
ところが、たくましい女性が増えたものの、恋愛がよくわからなくなってしまった女性も増えました。
本来持っている、女性が得意なはずのドキドキする気持ちを忘れてしまったのです。
由々しき事態ですよね。
もう、男性のように強くある必要はありません。
感性を研ぎ澄まし、感覚を大切にし、女性性を解放して良い時代です。
最近、まわりを見ていて気付きませんか?
女性らしさを全面的に出した女性リーダーがどんどん増え、輪の中心にはそのような人がいます。
同時に、女性らしい包容力や感性を感じる男性リーダーもどんどん増えています。
これが、先ほどAppleの話で出したような、時代が女性性を受け入れているという事実です。
女性性は、成熟すると強まる
人も組織もパートナーシップも、女性性は成熟することで強まってくるとのこと。
年を取ってきて男性が詩、音楽、ポエムなどをやりだすのは、女性性が目覚めていることを表しています。
ものすごく頑固者で、力こそすべてのような人が、ある日突然に可愛らしいものや感性を表現するものに転換していく。
そんな姿を見た経験のある人もいるんじゃないでしょうか。
僕は、単に年を取るだけではなく、自分と対話し成長することでも女性性を成熟させることができると考えています。
住む環境を静かな場所に変えてみたり、自然と触れてみたり、自分だけの時間を長くとってみることで、女性性は高められます。
ヨガや、自然の中でぼーっとすることもよいでしょう。
もともと備わっている感性を取り戻すのが目的です。
男性性と女性性は常に交互に表れる
その人に出やすい傾向がどちらかというだけの話で、男性性と女性性はバランスで成り立ちます。
職場など、男性性を出す必要がある環境に置かれた女性は、女性性を抑える必要があります。
同姓の目が怖いことを理由に、可愛らしく振舞えなかったり、重いものを持つ時に男性に甘えたりするのを意識的にしないようにします。
女性性を抑え、男性性を上げていくことで、いつの間にか意識は変わり、男性性が強まります。
なにより怖いのは、女性性を抑えたことで「自分は男性性が強い人間である」と思い込み、本来の自分を見失うことです。
僕は元々、女性性が強い人間だったんですが、男性の中にいる過程であえて男性性を高めようとしていました。
でも、一等賞になることや力を振りかざしてヒーローになることより、自然や雑貨を楽しんだり、ただ集まってお茶したり、可愛いカーテンやソファが好きでした。
いつの間にか両方とも好きになって今にいたるわけですが、振り返れば交互に入れ替わっていたと感じています。
辛い時期は受け入れるしかない
人生には楽しいときと辛いときがあることは、お察しの通りと思います。
そしてみなさん、辛い時期は無理やりにでも解決しようとしちゃいませんか。
辛いのは嫌だから、遠ざけたり、全力で走り抜けて無理をしてしまうことがあります。
女性性は傷つき、後々さらに辛くなります。
基本的には受け入れ、川の流れをせき止めないことが大切です。
「与える」男性性を高める必要があるときもあれば、「受けとる」女性性を高める必要があるときがあります。
短期的に見たら辛いかもしれませんが、長期的な目で見た時に、辛さの先には「楽」があるのです。
良いときと悪いとき、交互に表れるどちらとも、受け入れることでバランスが取れるようになります。
ということは、辛さが来たら、楽しいことが待っている前兆と考えることができそうですよね。
最後に
そんなわけで、今は女性性を世界が受け入れている時代です。
個人も社会もいいときと悪いときがあり、世界はバランスで成り立っているということ。
男性性、女性性ときて、また男性性がくる。
そしてそれは、女性性だから男性性は出さないということではなく、常に両方が存在しています。
交互にバランスをとっているだけなんですよね。
男性性時代にヒーローになっていた人で残っているのは、時代を敏感に感じて切り替えられた人、もしくは圧倒的に突き抜けた人。
生と死、陰と陽、男性性と女性性。
なんでもそうですが、自分の中にあるバランスを、長期的な目で見てみましょう。
今の辛さは、後で誰かに話すネタになるでしょう。
今は辛くとも、「過去があったから今の自分がいる」と、言えるようになるといいですよね。