やっちです。
元々、ディズニー映画のTOPは『リトル・マーメイド』でした。
次に『カーズ』に更新。
やがて『アナと雪の女王』に更新。
そして今回、テレビで放映された『塔の上のラプンツェル』に魅了されてしまいました。
ヒロインの少女、ラプンツェルはおよそ21メートルの美しい髪を持っています。
その不思議な力を利用しようとした女性に、18年もの間塔に閉じ込められてしまいます。
外の世界は危険だからと騙され続けてしまったラプンツェルですが、外からきたフリンという盗賊? に出会うことで運命が変わります。
ずっと憧れていた外の景色を忘れられず、いよいよ冒険の旅へ、という流れです。
映画の中で彼女が美しいことはもちろん魅力なんですが、ラプンツェルの奇抜なアイデアや行動力がすごくて、「次は何する?」と期待してしまうのです。
もどかしさが、映画のおもしろさに
この映画の最大の特徴と言っていい、ラプンツェルの髪が長いこと。
長すぎて、何かと邪魔なのです。
どこに行くにも髪が邪魔で、ハラハラしてしまいます。
踏んでしまって、ラプンツェルが痛がらないか。
他人にまとわりつかないか。
木にひっかからないか。
髪を洗うのに何時間もかかってしまうのでは?
洗った髪は、乾くのだろうか。
考えれば考えるほど、髪を自由に操るラプンツェルの姿がなんだか楽しくなってしまって、愛おしくなります。
女性は髪が命というほど大切にしていると言いますが、ラプンツェルは、まさに髪が命だと思うし、意志が宿っていると感じました。
実際、ラプンツェルの不思議な力は髪ありきなのです。
切ってしまうと、その力は失われてしまう。
切りたくて仕方ないもどかしさが、むしろ映画のおもしろさになっていると思います。
盗賊フリンの優しさ
ラプンツェルの運命を変えるフリンという存在。
個人的に、フリンという名前を不倫とかけあわせ、あぁ、人生の不倫に導く存在かと解釈してしまいました。
そんな強烈なワードをものともせず、フリンはとてもいい人です。
いい人の中身ですが、ラプンツェルと取引条件を交わしただけの仲とはいえ、ラプンツェルが望む形になるように一生懸命に動いてくれます。
21メートルの髪のフォローもさりげなく、常に行っているのです。
いつからラプンツェルを愛情の目で見ていたのかわかりませんが、だんだんと優しさから愛に変わっていく様子も楽しみのひとつです。
謎多き彼ですが、謎が多いままで終わってしまうのもまたいいなと思いました。
解き明かされなくても、彼は魅力的ということなのでしょう。
ランタンに囲まれる名シーン
ラプンツェルといえば、念願の夢だった、星の光の下に連れていってもらうこと。
その、ラプンツェルが星と思っているものは、ラプンツェルが帰ってくることを願い、お父さんとお母さんが誕生日の日に飛ばしているランタンなのです。
ランタンとは直接言っていませんが、多分ランタンを飛ばしているのではなかろうか。笑
無事にラプンツェルは、お城に着きランタンの光に包まれます。
ボートに乗り、フリンと共に光に囲まれ、思い切り星たちと踊るのです。
夢のような、魅了されるシーンで、とても癒されました。
光に背中を押されてか、そもそもそうだったのか、2人の距離がぐっと縮まっていきます。
このデートはずるいなって思いました。
悲劇と幸せ
ラプンツェルに限りませんが、ディズニーの映画は悲劇のヒロインが王子様と出会い、幸せになるという流れが出来上がっています。
案の定、というところなのですが、ラプンツェルの場合は「いつもの流れ」を感じさせない不思議な感覚がありました。
数十年ぶりに、「たまたまそうなった」と思った物語だったのです。
小さな頃は、あまり経験がないこともあり予想だにしない展開だったわけです。
この映画は、「最後には幸せになる」ことがどれだけ素晴らしいことかをわからせてくれます。
苦難を乗り越えて幸せになることは誰もが願うことでしょう。
そしてたったひとつの真実は、自分で殻を破ってみるしかないということ。
ラプンツェルは、幸せに向かって外に出た。
あとは、流れるままに幸せになったのです。