【読書感想文】3人の女子中学生が異世界へ。魔法騎士レイアース

魔法騎士レイアース

週7で漫画かアニメなやっちです。

魔法騎士レイアースを漫画で読みました。

 

SFやファンタジーが好きなのもあり、異世界アニメは散々観ておりますが、未だに魔法騎士レイアースはTOP3に入ります。

異世界アニメとして王道でとてもシンプルなのですが、キャラや切ないストーリー展開に魅了されてしまうのです。

 

あらすじ

ざっと概要をお伝えしますと、突然、異世界セフィーロの柱であるエメロード姫から3人の女子中学生が東京タワーからセフィーロへ召喚されます。

エメロード姫は神官ザガートに囚われの身であり、伝説の魔法騎士(と思われる)3人にすべてを託したのです。

「姫を救え」と突然言われとまどう3人。説明の間もなくザガートの手のものに襲われてしまいます。

わけがわからないまま魔法を得て、武器を得て、魔神を得て、ザコキャラ、中ボスを倒し、3人の絆も深まっていきます。

いよいよ神官ザガートに挑む3人だが、エメロード姫とザガートの関係を知り、自分たちのしたことをただ悔やむのでした。

浮かない顔がしばらく続く3人は、再びセフィーロへ召喚されます。

柱がいなくなったセフィーロは崩壊の一途をたどり大変な事態に。

セフィーロの柱をめぐる各国の戦争に巻き込まれていくのでした。

 

主人公の光が強いわけでもない

光(ひかる)という人物が主人公と思われるのですが、さほど強いわけでもないのです。

仲間である海(うみ)と風(ふう)と属性がちがうだけで力は変わりません。

ただ、2人に比べて単純な性格であり、純粋でまっすぐなのです。

お嬢様学校の海と、優等生が集う学校の風ではありますが、光だけ割と普通の学校に通っているのも納得の材料となっています。

そこまで強くない光ですが、強くないからこそ海と風がいて3人がひとつになり、お互いを補い合っています。

悟空とベジータのような強大なパワーが揃うというより、平凡なパワー、言うなればクリリンとヤムチャと天津飯が凶悪な大ボスに立ち向かっていくような感じです。

一応、光は地球人最強と言われているクリリンの位置になるのでしょう。

強さもありつつ、仲間を想う気持ちやフォローは人一倍強く、頼れる存在です。

この、強いっぽくも見えるけれど「さほど強くない」主人公を、応援したくなってしまうようなのです。

 

好きにならざるをえないランティスの存在

ランティスという人物がいます。

元々はセフィーロ(光たちが召喚された国)の姫直属の護衛で1,2を争う実力者でした。

ランティスはセフィーロの柱が背負うルールに納得できず苦悩し、とうとう国を出る決断をしてしまいます。

ランティスは魔法により精獣を操るのですが、なんと馬なのです。

イケメンであり、剣も魔法も最強、知られざる闇を持ち、あげく馬に乗っているのです。

こんな人、好きにならない人がどこにいるのでしょうか。

僕は魔法騎士レイアースはアニメから入っているのですが、ランティスは登場シーンで惚れています。

ランティスは名乗るまでに時間を要するのです。

光たちが魔神に乗りながらの他国との交戦中に、突然馬の上から剣圧を放ち、周りを震撼させるのです。

とんでもない自己紹介ですよね。

生身の人間が、魔神たちの戦いに剣圧で一掃ですよ?

そんなことしそうな人物、ワンピースの『ジュラキュール・ミホーク』ぐらいしか知りません。

しかもランティスは、どこで拾ったかもわからない妖精を連れていて、その妖精はランティスを愛しているのです。

やたらとランティスに絡む光に、ヤキモチを焼く妖精のシーンが度々出てきます。

百聞は一見に如かず、ランティスはよく味わってください。

 

各国が柱を求める理由に、政治が見える

これは現実に寄せた話になります。

「なぜ、あなたはセフィーロの柱になりたいのですか?」

こんな質問が各国に向けて出てきます。

国をめぐる争いの漫画を見ていると、天下統一、あるいはより強い国にしていくためなどわかりやすいものが多いです。

ところがレイアースに出てくる各国の主張は、それぞれなのです。

ある国は、国自体が荒廃してしまいこのままでは持たず、セフィーロを手に入れようとします。

しかし、セフィーロに移り込むといった話ではなく、セフィーロの穏やかな世界を創るシステムそのものを欲しているのです。

そのシステムで自国をまわすことで、美しい国を再構築しようとしています。

世界を創るシステムを欲するって、なかなか鋭い国盗りじゃないですか?

目の付け所が本当に素晴らしいと思いました。

一度、セフィーロをなぜ欲するかを問われたおかげで、各国はより理由を明確にして戦争を仕掛けます。

負けられない戦いがここにある、です。

セフィーロも柱がいないと困ってしまうので、誰かしら柱を探さなくてはいけません。

防衛をしつつ、国内で柱候補を探さなくてはならず、大変なのです。

 

ただ異世界でボスを倒して終わりではない

なんといってもこの物語の魅力は、ボスを倒してハイ終わり、といかないところです。

複雑な事情があり、それに巻き込まれた哀れな女子中学生3人の切ないストーリーなのです。

でも、自分たちが召喚された国であればなんとかしたいと思うのが人の性。

別の国に召喚されたのであれば、また別の考えでストーリーは展開されたに違いありません。

そして、一見純朴でおしとやかなエメロード姫のおちゃめな暴れっぷりも見逃せません。

エメロード姫を救うために東京タワー見学の途中抜け出して来てるんですけど? と思わず首をかしげてしまいそうな振る舞いは必見です。

 

 

 

 

 

 

 

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