読書。「離婚してもいいですか? 翔子の場合 (コミックエッセイ)」

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やっちです。

久しぶりにいいエッセイに出会いました。

 

今回は、旦那さん向けに奥様のケアについて書きました。

自分を見つめ直すきっかけにしてもらえたらうれしいです。

 

 

一見、幸せな家庭

 

主人公の翔子さんは、専業主婦。

いつも笑顔でおっとりタイプ。

旦那さんと結婚して10年近く。6歳の長女、花ちゃんと4歳の次男、優くんがいます。

旦那さんの淳一さんは、営業部所属のサラリーマン。

翔子さんは、家事と子育てをこなし、旦那さんが帰ってくるまでにごはんを作ります。

忙しい毎日。

淳一さんは作ってもらったごはんに点数をつけます。

「ハンバーグ美味しい。70点。チーズが乗ってたら100点」

翔子さんは、淳一さんに喜んでもらうためにがんばります。

 

 

専業主婦がいいって言ったのはお前だ

 

翔子さんは働かずに、家事と子育てに専念したくて仕事をやめました。

ときどき、洗濯物を出しっぱなしにしてしまうと、淳一さんはこう言います。

「しっかりしてくれよ。家にいて時間があるんだから」

忙しさを訴えると、「自分で専業主婦を選んだんだろ」と言われます。

子どもがどうしても泣き止まなくてごはんが作れずにいて、少し子どもを見てほしいとお願いします。

「お前がおんぶすればいいじゃん」

そう言われてしまいます。

「仕事で疲れてるんだから、休ませてくれ」

そう言って、淳一さんはいつものようにテレビを観ながらゲラゲラ笑っています。

何か言いたくても、淳一さんに嫌われてしまうのが嫌で、何も言いません。

いつものように、笑っています。

 

 

頭でごまかしても、心と身体はごまかせない

 

自分がどう生きていいのか、何をしたいのかわからない。

翔子さんはいつのまにかそう思うようになります。

ストレスはピークに達し、ついには身体に異変が出て、病院にいきます。

夫の淳一さんとは離婚したい思いがどんどんつのりますが、家も収入もない状態で子どももいて、どう生きていけばいいか不安でした。

先生からのアドバイスもあり、仕事をスタートさせます。

介護で本当に辛い仕事の中で、どうしても離婚したい思いと子どもたちの存在が翔子さんを支えます。

少しずつ、夫にも強気でお願いごとをするようになりました。

花ちゃんにお願いし、優くんの面倒を見てもらいました。

そうして、少しずつ自立に向けて奮闘する、あるお母さんの物語です。

 

 

お金とストレスによる損失

 

夫の淳一さんは、「自分は働いているのだから家でゆっくりしていて当然」という思いがあります。

つまり、家族のためにお金を得ているのだから、溜まったストレスは家で発散させてよいという考えです。

家事と子育ては、あくまで専業主婦である翔子さんの仕事なのです。

ちょっとしたお願いごとでも、聞いてはくれません。

子どもの面倒を引き受けたとしても、常にイライラした表情です。

ちなみにやっちは、仕事と家事・子育てでどちらが大変かと言われたら、即決で家事・子育てと言います。

というのも、24時間営業に加え、超わがままな「子ども」というクライアントからの要望にほぼ100%応えなくてはいけないからです。

そんなすごい仕事、他にないと思います。

感謝は言っても、文句など一言も言えません。

妻は1年間、育児休暇で仕事をしていなかったのですが、何を忘れようが、疲れて寝てしまおうが、「そりゃ、そうなるよね」とねぎらいました。

これは、積極的に子育てに参加したり、しばらく専業主婦をしてみないとわかりません。

世の中のお父様、是非とも家事・子育ての集中期間をもってみてください。

逆に、正社員で働いたことないお母様は、1回は働いてみてもいいかもしれません。

イメージとはかけ離れた現実の実感こそ、家族を救うのです。

お金を稼ぐためにストレスまでもれなくついてきている旦那様、実はプラスではなくマイナスに働いていて、大きな損失に繋がっているかもしれません。

 

 

不幸の種は、いつも旦那がにぎっている

 

残念なことではありますが、世の男性の皆さまには肝に銘じてほしいことがあります。

自分は大丈夫という人ほど、完全にアウトです。

自分は妻を幸せにしてあげられているという自信のある人は危険です。

仕事をしっかりやっていて、家事を手伝い、子育ても手伝っているとして、奥様はどんな様子でしょうか?

もし、奥様が何かしらに不満があるとしたら、そこに向き合わなければ何をしても不満はつのるのです。

どういうことかというと、自己満足でやるケアは、実際の奥様へのケアとずれている可能性が高いということです。

それをほったらかしにして、奥様が合わせてくれている笑顔をすっかり信じ込んでいるとしたら、不幸の種はどんどん育ちます。

大抵の奥様は、夫から植え付けられた不幸の種を、自分の中でどんどん育ててしまいます。

やがて種は育ち、不満が爆発したときは、離婚のことしか頭になくなるのです。

静かに立ち去り、二度と帰ってこないことが大半です。

 

 

奥様は、そんなに強くない

 

たくましく見える奥様ほど、旦那様は頼ってしまうかもしれません。

ただそれは、ギリギリ耐えられたからやってこれたということを忘れてはいけません。

多くの女性は、仕事、家事、子育てに加え夫とのパートナーシップはかなりの苦行なのです。

もしかするとSNSでうまくいっているように見せている人もいるかもしれません。

自己満足で、自分の中のみで納得した家庭円満や妻へのケアではなく、きちんと奥様に話を聞きましょう。

奥様は、ダメな主婦と思われたくないし、夫に嫌われたくありません。

もしかすると、断腸の思いで仕事をやめ、家事と子育てに専念しているかもしれません。

とにかく家族が平和でいられることを願っています。

だからこそ、自分のケアを怠りがち。

誰かが、「休んでいいよ」って言ってあげる必要があるのです。

むしろ、旦那さんの最大の仕事というのは、奥様が自分で気づけない心のケアに寄り添ってあげることなのだと思います。

「手伝おうか?」では、奥様は「大丈夫」と言ってしまいます。

そうではなく、もう既に動いていて、奥様がやろうとしたときには「休んでて」と言う姿勢が大切です。

そういえば、なんだか疲れていたなと、奥様も気づけるでしょう。

もちろん、「じゃあその代わりに……」と何かやろうとしてしまうので、「じゃあこれだけお願いしようかな」と簡単なことで甘えましょう。

完全に任せきりにさせてしまうと、なんだかそわそわする奥様もいるのです。

それも含めて、奥様が喜んでくれそうなことを考えてみてください。

 

 

家族は、清算ではなくチリツモ

 

よく「いつも苦労かけているから」と、週末に美味しいものを食べに行ったり、旅行に出かけることで日頃の清算をしようとする旦那さんがいます。

家族が喜んでくれるならもちろんいいのですが、その行為で普段の苦行が清算されると考えるのは甘いです。

男性は小さく溜めた負のエネルギーについては、より大きなことでスッキリさせ、頭を次に切り替えます。

しかし、女性は小さく溜まったいわゆるストレスについては、実はずっと残ったままです。

小さく溜まったストレスは、その日で解消するなどこまめなケアがもっとも効果的なのです。

家族のケアは、1日1日を大切にすることが、もっとも大きな効果となります。

朝起きたとき、連絡することがあるとき、仕事から帰ったとき、ごはんを食べるとき、眠るとき。

子どもも含め、お互いのことが見えているかどうか、確認することが家族への優しさです。

自分のことでいっぱいでまわりが見えないのなら、そのことを話すべきなのです。

「家族のため」と自分に言い聞かせることと、実際に家族のためになっているかどうかは別の話なのです。

家族のことを思うなら、自分の中にあることは家族に打ち明けましょう。

すべてのことに目を向ける必要などありません。

奥様の、小さな小さな不安や不満について、今より少しだけ目を向けてみませんか?

 

 

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