フリーで結婚相談所の講師をしているやっちです。
相手がこちらの考えをまったく理解してくれないと感じることってありませんか?
実は、相手も同じように考えているかもしれません。
もしかすると、自分の中でのマイルールが自分も相手も苦しめているのかも。
今回は、厳格ルール重視派の人に向けた婚活戦略のご提案です。
自分の価値観を譲らない
まず、厳格ルール重視派のイメージを共有しなくてはいけません。
よく、ブレないことが大切と言います。
厳しく、批判的なお父さんを想像してみてください。
「オレはこうしてきた。だから間違いない。お前もそうしろ」などとひとつの価値観に基づいた物言いをしますよね?
自分しか正しくないのです。
相手の正しさの介入は許さず、譲らないのです。
一貫性を持って生き、自分の信じる道を歩むこと魅力的に感じる人もいるでしょう。
そのようなことから、強固な心を持って、自分の正しさを証明するように生きる人がいます。
心理学の一説では、「人は自分の正しさを証明するように生きる」とされているのですが、厳格ルール重視派の人は、特にわかりやすく出やすいのです。
相手に合わせるふりをする厳格ルール重視派もいます。
心の中では自分がもっとも正しいと思っているので、相手を受け入れようとする自分すごい! と心で自分をほめているだけです。
決して、価値観を譲ろうとはしません。
相手とのぶつかりかた
自分のルールが絶対である場合、相手との衝突は避けられませんよね。
どんな恋愛においても、自分が正しいはずなのに、なぜ相手はわかってくれないのか疑問だったはずです。
ようやく出会えたと思えた素敵な人も、長く付き合えなかったのでは。
それは当然で、マイルールの押し付けは誰もがしんどいからです。
ただ、マイルールに従うことで活きる人も存在します。
奉仕こそ生きがいな人です。
昔はそんな人が多数存在していたようです。
厳格な父、奉仕の母の家族を見たことがある人もいるでしょう。
しかし、今はちがいます。
どちらかというとマイルールを強く持っている人が増えました。
そして、相手を攻撃してしまうということ。
攻撃は、特に傷つきやすい人にとっては天敵です。
なるべく近づきたくないと考えるでしょう。
批判と攻撃が生きがいの人はずっと続けるのでしょうが、そのつもりがなくても攻撃する人がいます。
マイルールに「自分の気に入らない行動を相手がした場合は攻撃する」といったものがあるならば、そのように動くのです。
望まなくても、相手とぶつかるようです。
根源は、相手を支配したい心
厳格ルール重視派は、相手を支配したい心が強いようです。
相手をコントロールしないと安心できないのです。
支配するには、相手の心を打ち砕く必要があります。
自分に従わせるためには、批判したり攻撃したりするのは厳格ルール重視派にとって当たり前のこと。
少しでもいつもとちがうところ、あるいは気に入らない点があった際には攻撃します。
支配したい心が見られる人に共通するのは、心の弱さがあります。
意図しないことが起きたときに対処できないことが恐ろしいのです。
問題に対処できない自分は愚かなので、それであれば最初から予定調和な状態に相手を追いやる必要があります。
先回りして自分を守っていると言えるでしょう。
支配の心は、人に限らず国や統率者でも同じことが言えます。
皆、反抗されることが怖いのです。
批判して生き方の正しさを証明したい
厳格ルール重視派の人は、そもそも相手を批判するようにプログラムされているようです。
その見方は、社会にとって極めて重要なポジションであり、必要な存在です。
そんな癖が機能して、出会ったすべての人に対して、批判から入ります。
いわゆる粗探しというものです。
マイルールに乗っ取り、自分の正しさがすべてなので、相手が自分のルールから外れた場合は「この人はちがう」となります。
結果、「いい人と出会えない」となるのです。
出会った瞬間から批判的な目で見ているのでいい人となど出会えるわけがないのですが、本人は気づくことができません。
厳格ルール重視派は、職場などでも上司や同僚の批判すべきところをいつも探しています。
批判することで、自分を認めたいし、自分がいかに優れているかを証明したいのです。
生きる姿勢として、他人を認めないことで自分が際立ち、自分を認められる構造になっています。
自分の生き方の正しさを証明するためには、批判するしかないのです。
ただ、それで「この人と結婚したい」って思えるでしょうか。
よほどの母親依存かマゾさんしか、喜んでくれないでしょう。
相手を受け入れる姿勢を持つことが必要になってきます。
厳格ルール重視派のトレーニング方法
他人を認めるためにはどうすればいいのでしょうか。
「他人を認める方法」を勉強する?
勉強でできるようになるならば苦労しませんよね。
毎日、腹筋をするように心の筋トレをするのです。
メンタルトレーニングの重要性は、アスリートは当然のこと、多くのビジネスパーソンが知っています。
婚活する人も例外ではなく、もし今、婚活がうまくいっていないのであれば自分の問題を見つけ、改善していくことが大切です。
さて、批判する目が問題なのだとしたら、その逆を考えてみましょう。
養護したり、優しくしてあげたり、長所を見つけるような目を持つことですね。
そのために、日頃から相手との接し方を少しずつ変えてみるのです。
たとえば、以下のようなことです。
- 相手の話を聞くときには、間に口をはさまず相槌をうつ
- 動画を観ながら、自分はどう思うかではなく、相手の喜怒哀楽を同じように感じてみる
- 他人への配慮に繋げるため、小動物を飼育してみる
仕事をする上での態度を変えるのが一番早いかもしれません。
仕事上のコミュニケーションだからと割り切るのではなく、本当の意味で相手の心に寄り添ってみるのです。
同僚に、シーンを具体的にして、日頃の感謝を伝えてみてください。
部下に、良いところを伝えてみてください。
クライアントであれば、相手がどんなことに喜怒哀楽を見せるのかを観察し、相手の価値観を感じてみてください。
とにかく練習するしかない
特に厳格ルール重視派の人は、勉強して改善しようとするクセがあるはずです。
そうではなく、必要なのは実践のみ。
徹底してメンタルを鍛え直すために、姿勢と言葉を意識しながら人と話すしかないのです。
性格に関わる習慣を変えるには、まずは1ヶ月続けることです。
いつの間にか、婚活において相手を見る目が変わっている自分に気づくでしょう。
そしてお気づきかもしれませんが、婚活は相手の良いところの発掘作業のようなもの。
結婚した後、「見る目があった」という表現を用いることがありますが、まさに見る目を持つことが婚活の鍵となります。
見る目を持つ前に批判していては、自分から結婚を遠ざけているようなものなのです。
練習あるのみ。
素振りをたくさんして、まわりの人で練習しつつ、本番を迎えましょう。