兼業主夫のやっちです。
手帳を考える季節ですね。もう買いましたか?
僕は2017年までは「スケジュール帳」として手帳を使っていました。
2018年からはEDiT手帳に「できた、わかった、感じた」ことを書き続けました。
2019年からは手帳と併用してノートにすべてを書くようにしました。
書き続けてわかったことをまとめておきます。
スケジュール帳としての10年間
手帳を使いだしたのは大学生の頃と記憶しています。
手帳というより「スケジュールがわかるもの」として持ち歩いていました。
予定ができれば書き込み、「週末あいてる?」と言われればパラパラ見るという程度。
その他のことは何も工夫していませんでした。
開くと楽しくなる付箋やシールのことすら考えなかったですね。
手帳セミナーで出会った手帳の可能性
2017年からフリーランスになって、Evernoteですべてのことを管理するようになりました。
スケジュールはGoogleカレンダーで把握です。
デジタル化をして一旦、手帳を使うのをやめたんです。
やりたいこと、日々わかったこと、フローやスクリプトにできることなどまとめていました。
ある日、友人であまりにも楽しそうに手帳を使う人がセミナーをやるということで参加してみたんですね。
そこでは手帳を使う人たちが集まっているのはもちろん、講師の方がどのように使っているかを赤裸々に公開していたんです。
最後には、「自分にとって最高の手帳は何か?」ということで、紙やシールで簡単に手作りして理想の形を作るワークがありました。
びっくりしたのが、もう最後のほうには手帳を使いたくて仕方なくなっていたんですね。
渋谷LOFTにすぐに買いに走ったのを今でも覚えています。
手帳に日々を書くことの効果
結論から申し上げて、枝葉ばかり追いかける自分に気づけたことが大きかったです。
まわりの成長を見てあせる
↓
何かしなきゃ
↓
やってみる
↓
また何かやってみる
↓
うまくいけば調子が上がり、いかなければ下がる
↓
何かしなきゃ
客観的に見ていて、この繰り返しをずっとやり続けるのかと気づき、驚きました。
でも、やっていた本人はそんなこと気づかないんですよ。
色んな体験を得ることで成長できると思いこんでいますからね。
行動することと成長することは別です。
行動は「何かやる」だし、成長は「積み重ね」。
手帳を見ていて、あれ? 積み重なってないぞ? って思えたんです。
これはEvernoteで日々のことをポンポン入れて見返すだけではわからなかったことです。
そこで、Evernoteと手帳の役割を分けることにし、Evernoteにはメモ、ハウツー、フロー、スクリプトなどに限定しました。
手帳に日々のことを書いていると、1年の中での浮き沈みの傾向、どんなことをやるときに気分がいいか、または悪いかがわかります。
そして、1年の目標に対して、必要な行動をしているかが一目瞭然でわかってしまいます(やっていないとすぐバレる)。
逆に、必要でない行動だったとしても、「役立つか」を基準とせず自分が動くことは何か? ということを観察することができます。
これとても大事なことで、嫌でも自分の価値観が浮き彫りになるんですね。
手帳に日々のことを書くことで、「自己分析+未来のための行動+自分へのフィードバック」が同時に手に入ってしまう。
こんなにいいものないと思います。
手帳からノートにしてみる
手帳を大絶賛しておきながら、2019年10月からノートのみに切り替えました。
実は、その前に2020年の手帳を買っていたんですけど、無駄になっちゃいました。
これはまだ1年使ってみてどうか検証していないので実験段階ですが、3ヶ月ほど使ってみてわかったことがあります。
それは、自分が使う機能は限られていて、本当に必要なものは意外と少ないということ。
機能というのは、たとえば年・月・日のカレンダーはもちろん、日記を書く、タスクを書く、夢や目標を書く、などのページがあるかどうかです。
ほしい機能というのは、それぞれの人でちがいます。
極端に言えば、1週間先のことを考えずに次の日のことばかり考えて生きている人には、月間と週間のカレンダー機能はいらないですよね。
その理由から、基本の機能がそろっている手帳をカスタマイズするより、必要な機能だけ自分で作り、ノートを手帳代わりにすることにしたんです。
自由度の高い、余白だらけの手帳を使うことも考えましたが、ひとまずゼロからノートを作ってみることにしました。
過去のトラウマ。すべての情報をノートに書く作業
実は、ノート術に関しては以前たくさんの著書を読んで実践していました。
とにかくノートに行動の履歴を残す。
日々の出来事、学んだこと、感じたこと、もらった資料、気になった雑誌のページなどすべて残しました。
気づいた方もいると思うんですが、手帳を使う前に似たようなことをやっているじゃないかとわかりますよね。
ただ、以前はEvernoteの役割をノートにしていただけでした。
今と昔のちがいは明確です。
「誰かのノウハウに沿うノート術」と「自分で作るノート術」
これですね。
やっているときは「自分でノートの使い方を工夫している」と思っているんですから不思議です。
でもどこか窮屈で、どんなノート術も3ヶ月続かなく、常に新しいものを求めていました。
続けてこそ意味のある手帳やノートですから、続けられないなら意味がないです。
そして、当時は「どうせ続かない」と思うようになり、手帳術やノート術から離れることにしました。
間違ってはいけないのは、ノウハウ通りに続けられる人は有能であるということです。
僕はそれができなかっただけの話で、続けるためにはどうすればいいのか? を考える必要があったのです。
恥ずかしながら、書いたことを振り返るどころか、ノート自体を失くしていました。
雑ノートとの出会い
僕に手帳を使うきっかけをくださった方が、雑ノートというノート術を開発しました。
雑ノートは使っている人それぞれで解釈が異なるのが最大のおもしろさです。
僕の解釈では、日々の出来事すべてを書くノートで、ポイントは、「書くときには良し悪し、役立つか、感情などを絡めない」ということ。
書いているときには考察はせず、あくまで今書きたいことを書き、考えるのは後からです。
つまり、その時点では何を書いているのかわからないぐらいの夢中状態。
また、雑ノートでおもしろいと感じたのは、書いたものを振り返らなくてもよいということです。
「書いたものは振り返ってこそ効果を発揮する」という常識を覆しました。
証拠にはならないかもしれませんが、僕はこのブログを何も見ずに一筆書きで書いています。
書きたいことは雑ノートにすべて詰まっていて、ここに書くときは湧き上がってくるものを文字化しているだけです。
雑ノートの効果を挙げるとしたら、確実に書いたことが血となり肉となっているということ。
自分にまったくなかった発想で、とても感銘を受けています。
バレットジャーナルとの出会い
雑ノートを使って慣れてきた頃、バレットジャーナルというノート術に出会いました。
アメリカのデジタルプロダクト・デザイナーであるライダー・キャロルという方が編み出したノート術です。
簡単に説明しますと、箇条書きを使ってメモし、記号や移動を活用しながら、思考・情報・タスク・時間・習慣・目標など、「自分」のすべてを主体的に整理できるものです。
幼少期に注意欠陥障害(ADD)という発達障害が発覚、生活の中で苦労が絶えなかったことから、頭の中を整理するために自身が編み出したそうです。
手帳やノートのことはたくさん調べてきましたが、この本さえあればもう何もいらないと思えるほどに完成された本でした。
ご本人の苦労と試行錯誤がたっぷり詰まっていて、だからこそ多忙な日本人が自分を整理・管理するヒントが詰まっていたのではないでしょうか。
このノート術のポイントは2つと思っています。
- 毎日開くクセがつく
- 書いたこと迷子にならない
実は、雑ノートを使っていて、毎日開くことがなくなったり、書いたことを探すのに時間がかかるということがありました。
それを解決するためにバレットジャーナルのルールは役立ちました。
具体的には、書かないと1日が始まらない、終われない状況が作れること。
そして、インデックス(目次)を作ることでした。
毎日開く、どこに何が書いてあるかすぐわかる、何のために今何をやっているかわかる、自分史上最高のノートができました。
理想のノート術は自分しか知らない
熟練して手帳やノートを使っている方はよく理解していると思うのですが、自分のためのノート術は自分で開発するしかないと思っています。
既にたくさんの方がヒントを散りばめてくださっているので、実践してみて必要なものだけを集めていけばいいと思います。
かくいう僕も、手帳からノートに切り替えたわけですが、また手帳に戻ることも考えられますし、手帳に戻したときにその理由を自分に聞くのも楽しみです。
というより、自分の中では手帳機能をノートに移しただけなので、手帳かノートかわからなくなっています。
何か、名前をつけたいものですね。笑
自分に必要な機能は何か?
自分が続けられるようにできる工夫は何か?
あるいは、その他で自分に問いたいことがあれば、疑問を持ちながら使っていけばいいのだと思います。
来年はこの「名もなきノート」を実践して、年末の振り返りに役立ててみます。